IPH工法



IPH工法の特長
【注高密度充填】
一般工法では注入用の樹脂の粘度がJIS規格で1000mPa・s以下と設定され、加圧力は建築改修工事共通仕様書で0.4N
以下と定められています。本工法では高流動性のエポキシ樹脂を用い、注入加圧力を0.06±0.01~0.02N/とミリ平方メートルという超低圧に抑えることで毛細管現象も生かされ、まるで植物の葉脈すべてに水分や葉分が行きわたるようなイメージ
の高密度かつ高精度な充填が可能になります。さらに、注入器(IPHカプセル)本体には、注入剤の浸透を阻害する内部エアーを排出する機能があります。
【耐久性の向上】
同上の要素から構造物内の0.1mm以下のクラックへの注入が容易であり、計測実績からは0.01mm程度の微細クラックへの注入も可能です。それに伴い、新設時よりもコンクリート躯体強度が増すことから耐久性の向上が大いに期待できます。
【鉄筋防錆・中性化抑制】
下地調整用セメントペースト(IPH#300)の成分が内部鉄筋周囲まで確実に浸透することにより、鉄筋の防錆効果が高まるとともに、再アルカリ化からコンクリートの中性化を抑制します。
【注入状況の可視化と遮光機能】
透明な遮光カプセルケースを使用しておりますので、注入剤残量等が目視確認できるとともに、紫外線や日射熱の影響を緩和します。
【供用を妨げない施工が可能】
道路・鉄道・空港等、施設の利用状態での施工が可能です。
土木 | トンネル・ダム・堤防・擁壁・橋桁・橋脚・床版 |
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建築 | 建築基礎・外壁・構造壁・地下室・レンガ・タイル下地 |
構造物 | パイプライン架台・タンク基礎・ネットフェンス布基礎 |
IPH工法 施工箇所イメージ
